面倒な入力作業や漏れ解消、支払い業務の工数を大幅削減
トラボックスは7月28日、企業の経理業務における負担を大幅に軽減する新サービス「Finto請求振込」を同日開始したと発表した。
GMOあおぞらネット銀行が提供している、金融機関が提供する銀行機能やサービスをAPIなどで企業が自社サービスに組み込めるシステム「BaaS byGMOあおぞら」を活用し、請求書の受領から支払いまでのプロセスをワンストップで完結できるようにしている。
面倒な請求書の受領や煩雑なデータ入力の工数削減に加え、振込手数料の削減にも貢献できると見込む。
今年2月にブランドを刷新した「Finto」は、請求書の登録から決済までをワンストップで管理可能な「Finto請求受領」と「Fintoカード後払い」から成る。新たに「Finto請求振込」をサービスラインアップに加えた。
これまでは請求書の管理や仕訳・振込データの自動作成により、業務効率化を支援する「Finto請求受領」を展開してきたが、実際の銀行振込の処理の場面では作成した振込データをインターネットバンキングへインポートする手間が依然として残っていた。
さらに、銀行振込手数料に関するトラボックス会員へのアンケートの結果、52.5%が300円/件以上、24.5%が500円/件以上の手数料を払っていると回答しており、企業にとって大きなコスト負担になっていると指摘。請求書の到着タイミングやフォーマットの不統一により、管理が煩雑になり、データの手入力や内容確認に多くの時間を費やしているといった課題もあるため、新サービス開発に踏み切った。
「Finto請求振込」は、取引先(仕入先や外注先など)がFintoユーザー(導入企業)に発行し、送付した請求書を、専用のメールアドレス宛てに送ることで自動的に回収し、AIが高精度で読み取り・データ化し、スピーディーに処理する仕組み。データ化した請求書はそのまま振込処理まで自動で連携できるため、請求書の受領から振り込みまでを包括的に対応することが可能と想定している。
入力作業の手間や振り込み忘れのリスクを減らし、経理担当者の大幅な業務工数削減につなげられると考えている。
(藤原秀行)※いずれもトラボックス提供