ラサールが兵庫・尼崎で8万㎡のマルチ型物流施設竣工、3温度帯対応

1階に冷凍・冷蔵倉庫導入

ラサール不動産投資顧問は7月31日、兵庫県尼崎市で開発を進めていたマルチテナント型物流施設「ロジポート尼崎2」が竣工したと発表した。

地上5階建て、延床面積は7万9035㎡。複数のテナントと賃貸借契約を締結済みで、契約率は竣工時点で約80％という。

阪神高速3号神戸線の尼崎西ICから約1.5km、大阪市中心地から約10kmに位置。広域配送に加え、ラストワンマイル配送にも活用できるとみている。

1～4階の各階に接車可能なシングルランプウェイを採用し、4・5階は垂直搬送機と荷物用エレベーターを備えたメゾネットの賃貸区画と設定している。

1階には2分割可能な約4000坪の冷凍・冷蔵倉庫を備え、3温度帯に対応。フロア面積は約3500～4400坪で、最小区画約1200坪から入居できる設計にしている。

施設内には従業員向けの休憩室、売店、シャワー室を備えている。

BCP対策として、受変電設備をかさ上げして設置することで、洪水・高潮リスクを軽減できるよう努めているほか、エレベーター、トイレなどの電力を約72時間維持できる非常用発電機や、非常時用の防災備蓄倉庫を取り入れている。

環境負荷低減として、CASBEE-建築（新築）SランクとBELS（建築物省エネルギー性能表示制度） ZEB-Ready を取得する予定。人感センサー付きLED照明や、節水型衛生器具を導入し、今後は屋根への太陽光パネルの設置も計画している。

ドライ倉庫

冷凍冷蔵倉庫（荷さばきエリア）

（藤原秀行）※いずれもプレスリリースより引用