トラックと内航海運活用、実車率99%達成へ
日本パレットレンタル(JPR)とキユーピー、サンスターの3社は7月17日、トラックと内航海運を活用した共同輸送を関西~九州間で同18日に始めると発表した。
旧来は各社が10トントラックで陸送していた。今後は関西から九州へのルートは20トンの13メートルセミトレーラーを相互に活用し、キユーピーのマヨネーズやドレッシングなどとサンスターの歯みがきや歯ブラシなどを混載。重量品と軽量品を組み合わせて積載効率の改善を見込む。帰路の九州から関西はJPRの輸送用レンタルパレットを搭載する。
今回の共同輸送は関光汽船が全行程の輸送手配を、阪九フェリーが海運の部分をそれぞれ手掛ける。
今年1~6月にトライアルを実施した結果、行き荷と帰り荷を適切にマッチングし3社の物流拠点を効率的なルートで結ぶことにより、実車率は99%を実現。従来はトラックで運んでいたルートの一部を内航海運に代替し、CO2排出量は65%減らせると見積もっている。併せて、長距離輸送を解消することでドライバーの年間稼働時間も2265時間抑制できると試算している。
積載効率が大幅に改善できると見込む
共同輸送のフロー(いずれも3社プレスリリースより引用)※クリックで拡大
(藤原秀行)