20年3月末まで、新潟・長岡の花火大会会場など訪問へ
日本郵便は7月19日、東京・丸の内で、日本各地の“絵はがき映え”する風景をめぐる移動型郵便局「ポストカー」の出発式を行った。
ポストカーは同社が手紙の持つ魅力や可能性を再認識してもらうために展開しているプロジェクト「&Post(アンド・ポスト)」の一環として実施。「心に残る風景に出会った瞬間に、絵はがきを書く・差し出すための環境を提供する」ことをコンセプトに設定している。
ポストと同じ赤色を基本として、クラシックな感じのデザインを採用。車の荷台部分に簡易の窓口を設け、各地の郵便局員が「絵はがきコンシェルジュ」としてオリジナルデザインの絵はがきや地域の特色ある切手などを販売、文房具も貸し出す。撮影した写真を絵はがきに加工するサービスも提供する。
ポストカーを訪れた人がその場で感じたことを書いてすぐに投函できるようサポートし、はがきの良さをあらためて感じてもらうのが狙いだ。
「ポストカー」と記念撮影に応じる(右から)東京中央郵便局長の金児博幸氏、放送作家の小山薫堂氏、日本郵便のキャラクター「ぽすくま」
通常の郵便で「誰かへの手紙」と「自分への手紙」を受け付ける。さらに独自の試みで、「宛先のない手紙」として自分の思いをつづる手紙も受け付け、一部は展示する予定。3種類ごとの投函口を荷台部分に設けている。
同日から2020年3月末までの間、東京駅の目の前にある東京中央郵便局を手始めに全国9カ所を訪れる予定。東京は7月19~21日の2日間、同局のある大型複合ビル「KITTE(キッテ)」に登場。その次は8月2~3日、新潟県長岡市の花火大会会場にお目見えする。運行地は同社の特設ウェブサイトで順次発表する。
出発式で同社の金児博幸東京中央郵便局長は「全国2万4000の郵便局とポストカーが連携し、心に残る手紙の体験をお客さまにご提供できるよう一生懸命努めてまいりたい」と強調。
&Postプロジェクトのプロデューサーを務める人気放送作家の小山薫堂氏は「ポストカーが各地に赴くことで地域創生にもつながるのではないか」と期待を述べた。
ぽすくまが窓口部分をご紹介
コンシェルジュが絵はがきを紹介
(藤原秀行)