AI活用などで成果目指す
パナソニックコネクトは9月5日、技術研究開発本部でアドバイザリーボードを9月3日付で設立したと発表した。
各分野の第一線で活躍する有識者を招聘し、同社の技術研究開発戦略に対して多角的な視点から専門的な助言を得るのが狙い。サプライチェーンにおける現場イノベーション分野での世界トップレベルの研究機関を目指し、最先端技術領域での学術研究の発展と、ソリューション提供を通じた社会貢献の実現を目指す。
同社の技術研究開発本部は、執行役員シニア・ヴァイス・プレジデントCTO(最高技術責任者)の榊原彰氏が中心となり、ソフトウェアやAI、クラウドソリューション開発の変革を推進。特にSCM分野は100%子会社で業務効率化ソフト大手の米Blue Yonder(ブルーヨンダー)と連携し、多様なソリューション開発に尽力している。
アドバイザリーボードを置くことで、こうした取り組みをさらに後押しし、積極的に情報も発信していくことを狙う。
特にあたかも物理的な身体を持つように現実世界で学習し、行動可能な産業用のAIシステム「Industrial Embodied AI」の具現化に向け、研究テーマの内容や方向性に対する専門的な助言を得ることを期待している。
アドバイザリーボードメンバー(敬称略、現在の主な所属を表記、50音順)
榮藤 稔:大阪大学 先導的学際研究機構 教授
尾形 哲也:早稲田大学 理工学術院 教授
西成 活裕:東京大学 大学院工学系研究科 教授
葭田(よしだ)貴子:東京科学大学 工学院 准教授
(藤原秀行)