クラシエグループ、漢方薬の安定供給強化で九州エリアに初の物流拠点新設

クラシエグループ、漢方薬の安定供給強化で九州エリアに初の物流拠点新設

福岡・小郡、関電不動産開発の施設内に入居

クラシエグループで漢方薬を中心とした一般用医薬品と医療用医薬品を販売するクラシエ薬品は10月1日、九州エリア初の物流拠点として、福岡県小郡市に新たな配送センターを開設したと発表した。同日から順次稼働を始める。

関電不動産開発が手掛けた物流施設「KRD-Logisthics福岡小郡」に入居している。




(クラシエ薬品提供)

同社は埼玉県と大阪府にマザーセンターを構え、九州エリア(山口県含む)は関西配送センター(大阪市)から製品を配送してきた。

「物流2024年問題」を考慮し、関西~九州間の長距離配送に伴う物流課題に対応するため、九州配送センターの新設に踏み切った。

対象エリアで配送センターから各販売拠点までの配送距離を短縮することで、長距離配送に伴うドライバー不足などの解消につなげたい考え。例えば鹿児島県の販売拠点へ配送する場合、従来約900kmを要していた配送距離を、300km以内に抑えられるという。

また、物流拠点を増やすことで、大規模な自然災害が発生した際にもリスクを分散できるようにする。在庫保管スペースを増やし、将来の物流量の変動にも柔軟に対応できる体制を整える。

併せて、他の直販メーカー各社と共同配送を進め、配送の効率化と環境負荷低減を図る。

項目 詳細
名称 クラシエ薬品株式会社 九州配送センター、クラシエ株式会社 九州配送センター
施設名 KRD-Logisthics 福岡小郡
構造 鉄骨造、3階建て
所在地 福岡県小郡市山隈字向浦83番11号
延床面積 7,774坪(うち使用スペース486坪)
配送エリア 山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県


(藤原秀行)

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