SMFLみらいがケネディクスを完全子会社化、ESRから株式30%取得

SMFLみらいがケネディクスを完全子会社化、ESRから株式30%取得

連携強め、不動産サービス高度化など図る

三井住友ファイナンス&リース(SMFL)は10月2日、傘下で再生可能エネルギー関連事業などを手掛けるSMFLみらいパートナーズと子会社のシンガポール現地法人SMFL MIRAI PARTNERS (SINGAPORE) が、ESRグループから不動産投資ファンド運営大手のケネディクス株式所有分を全て取得したと発表した。

ケネディクスはSMFLみらいパートナーズとMPSの100%出資子会社になった。具体的な取得額は開示していない。



ケネディクスはJ-REIT、私募リート、私募ファンドなどの多様な不動産ファンドを運用し、4.6兆円を超える受託資産残高を有している。

SMFLは2021年1月、SMFLみらいパートナーズを通じて、ケネディクスの株式を公開買付けで70%取得し、連結子会社化していた。ケネディクスの一段の成長に向けた資本再編を検討する中で、ESRグループの企業が保有するケネディクスの全株式を取得することにした。

SMFLみらいパートナーズとケネディクスは、新たな成長分野として、デジタル技術を活用した不動産小口化商品の不動産セキュリティ・トークンや、賃貸戸建住宅という新しいライフスタイルを提供する「Kolet」事業の拡大に取り組んできた。

今回の株式追加取得を契機に、海外を含む不動産分野の事業拡大に向けた連携を一層強化するとともに、ケネディクスのアセットマネジメント事業における高い専門性と経営の自主性を引き続き尊重し、SMFLグループにおける総合的な顧客サービスの高度化と価値創造に向けた体制の構築を図る。

(藤原秀行)

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