外部道路との円滑な接続実現目指す
三菱地所グループで駐車場管理などを手掛ける三菱地所パークスは10月15日、T2と三菱地所の両社が共同で進めている、自動運転トラックによる幹線輸送を見据えた次世代基幹物流プロジェクトに関し、「建物内の自動運転走行」を実現させるための技術検討に参画したと発表した。
両社は、高速道路のICに近接し、自動運転トラックやダブル連結トラックなどの新たな輸送技術に対応した次世代基幹物流施設を構想しており、その一環として、今年7月に実証を開始している。
建物内をトラックが自動走行し、荷積み・荷降ろし場まで安全に着車できるようにするには、高度な車両の自己位置推定技術のほか、複数フロアをまたがる走行やバースでの発着もできるかどうか、技術検証が不可欠。
三菱地所パークスは、この技術を確立すれば、物流施設内での荷物搬送の無人化や作業の省力化が可能となり、将来は外部道路と円滑に接続した自動輸送の実現にもつなげられると見込む。
(三菱地所パークス提供)
今後、自動バレーパーキング(利用者は入口で車のキーを預け、代わりに駐車してもらうスタイルの駐車場)の実証や自動運転車向けの車路管制技術の研究を進め、駐車場の新しいスタイルに対応する技術開発を加速させる構え。
(藤原秀行)