大和ハウス、埼玉・加須で12.1万㎡の大規模マルチ型物流施設着工

大和ハウス、埼玉・加須で12.1万㎡の大規模マルチ型物流施設着工

最大10社入居可能に、27年12月竣工予定

大和ハウス工業は10月15日、埼玉県加須市の加須川口工業団地内で、大規模なマルチテナント型物流施設「DPL加須」(地上5階建て、延床面積12万1135㎡)の工事を本格的に開始したと発表した。

埼玉県内で同社が開発した物流施設は進行中の者も含めて今回が59棟目。2027年12月の竣工を計画しており、最大10社(1区画約6000㎡~)のテナントが入居可能になる予定。




(大和ハウス工業提供)

東京都心から約50km圏内に位置し、東北自動車道や首都圏中央連絡道路自動車道(圏央道)へのアクセスが容易で、東北道の加須ICから約3.7km。埼玉エリアや東京都心エリア、東北地方への中継物流としての配送拠点として最適とみている。

各フロアに直接アクセスが可能な、ダブルランプウェイを採用し、構内の混雑や接触リスクを軽減。安全かつ効率的な物流オペレーションを可能にするよう努めている。テナント企業の従業員の労働環境整備の一環として、従業員専用の保育施設やラウンジを設置し、働きやすい環境を整える。

環境面では太陽光発電システムを設置し、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)で5つ星の取得とNearly ZEB以上の基準の達成を目指すなど、環境負荷の低減に配慮した設計を施している。

石油やアルコール、動植物油などの燃えやすい液体などの第4類(引火性液体)に対応した危険物倉庫(延床面積649㎡)を敷地内に併設。最大で指定数量の960倍まで危険物を安全に貯蔵可能な設計とし、多様な業種に対応できる高い柔軟性と付加価値を創出する。

名称 「DPL加須」
所在地 埼玉県加須市川口4-13
交通 東北自動車道「加須インターチェンジ」から約3.7km、東武伊勢崎線「鷲宮駅」より約2.2km
敷地面積 51,095.57㎡(15,456.41坪)
延床面積 121,135.75㎡(36,643.56坪)
賃貸面積 99,203.90㎡(30,009.18坪)
入居テナント数 最大テナント10社(1区画約6,000㎡~入居可能)
構造・規模 RC造+S造(危険物倉庫はS造)、耐震構造、地上5階建て
床荷重・高さ 床荷重:1.5t/㎡、梁下有効高さ:5.5m
建物用途 マルチテナント型物流施設
事業主 大和ハウス工業株式会社
設計・施工 JFEシビル株式会社
着工日 2025年9月16日
竣工予定日 2027年12月15日
入居予定日 2027年12月16日

(藤原秀行)

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