強度を3次元で可視化、最適な経路設計実現へ
一般社団法人日本ドローンビジネスサポート協会は10月27日、ドローンの自動飛行の際、通信品質が十分かどうか事前に検証する「上空電波測定サービス」の提供を10月1日に開始したと発表した。
実際にドローンを飛ばして上空のLTE電波強度を測定し、取得したデータを基に最適な自動飛行ルートの設計をサポートする。
物流などにドローンを使う上で必要となる「レベル3」「レベル3.5」の飛行における安全性と信頼性の向上を後押しできると見込む。
ドローンの長距離飛行は従来の送信機による直接通信に代わり、上空でのLTE(携帯電話網)通信が不可欠となっている。ただ、地上向けに最適化されたLTE基地局の電波は、上空では予測困難な挙動を示すことがあり、事前の電波環境調査なしに安全な飛行ルートを設計することは困難なのが課題となっている。
同協会は課題解決に向け、新サービスの開発にこぎ着けた。NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクのいずれにも対応している。
【測定項目】
■基本計測
RSSI
■オプション計測
・TAC
・Cell ID
・EARFCN
・周波数帯
・帯域幅
・RSRP
・RSRQ
・SINR
【提供レポート】
2Dマップ:地図上に電波強度を色分け表示し、平面的な電波環境を一目で把握

3Dマップ:高度情報を含む立体的な電波強度分布を表示

統合マップ:2D図と横断面図を同時表示させることで飛行ルート全体を視覚的に把握

(藤原秀行)※いずれも同協会提供


