F-LINE、11月からT2の自動運転トラック商用運行に参画

F-LINE、11月からT2の自動運転トラック商用運行に参画

神奈川~大阪間でうま味調味料など輸送想定

F-LINEとT2の両社は10月30日、T2が実施している自動運転トラックを用いた幹線輸送の商用運行に、11月からF-LINEが新たに参画すると発表した。

F-LINEが関東~関西の区間で取り扱っている味の素、カゴメ、日清オイリオグループ、日清製粉ウェルナ、ハウス食品グループ本社、Mizkanの6社の荷物を、T2の自動運転トラックで輸送する。



F-LINEとT2の両社は今年2~10月の間、T2が開発したレベル2自動運転(ドライバーが運転席に同乗し、有事の際はすぐに運転を代わることができるよう待機する)トラックを用いて、6社の加工食品などの各種荷物を幹線輸送する実証を続けてきた。

計5回の実証で積載量を順次増やすとともに、昼間・夜間双方の時間帯で運行するなど、オペレーションと技術の両面で自動運転トラックの有効性を綿密に検証した結果、より本格的に取り組めると判断した。


実証の様子(両社提供)

T2は今年7月、自動運転トラックによる幹線輸送を国内で初めて事業化。当初は佐川急便、西濃運輸、日本郵便、福山通運、三井倉庫ロジスティクスの5社が加わり、まずレベル2自動運転トラックによる商用運行を展開している。

今年11月20日に神奈川県のF-LINE拠点「川崎物流センター」と兵庫県の「西宮物流センター」(自動運転区間:神奈川県の綾瀬スマートIC(神奈川県)~大阪府の吹田IC)の約510kmの区間で定期運行を開始し、うま味調味料やトマトケチャップ、ぽん酢といった調味料、食用油、小麦粉、カレールウなどを運ぶことを想定している。

F-LINEは食品メーカー6社とともに、今回の商用運行の実績などを踏まえて、T2が27年からの開始を目指しているレベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービスへの参画も検討する。



(藤原秀行)

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