Hacobu、動態管理サービスで検品機能の提供開始

Hacobu、動態管理サービスで検品機能の提供開始

積み降ろし時のコード読み取りで誤配送防止

Hacobuは10月30日、動態管理サービス「MOVO Fleet(ムーボ・フリート)」で、新たに「検品機能」の提供を開始したと発表した。

位置情報や配送計画情報と連動して荷物の積み降ろしを管理できるようになり、誤配送の防止や荷物情報の記録による可視化を後押しできると見込む。



新機能はMOVO Fleetの「モバイルコントローラーオプション」および「配送計画オプション」を契約中の企業が利用できる。

既存のユーザーから「検品作業をシステム化してドライバーの負担を軽減したい」「複数の検品ツールを統合して管理を一元化したい」といった要望が寄せられていたことなどを考慮。新機能の追加に踏み切った。

誤配送防止という検品本来の目的に加え、物流効率化法対応や輸配送効率の向上に向けた積載率の把握など、データを活用した運行改善にも活用できるとみている。

2026年度に運営が本格的にスタートする物流効率化法は荷待ち・荷役時間の記録を求めている。現場ではドライバーの操作漏れが発生しやすく、正確な記録が課題となっているのを考慮し、新機能で検品を積み降ろし時の定常業務として組み込むことで、操作漏れの防止につながり、荷待ち・荷役時間の正確な記録が実現しやすくなると想定している。

スマートフォンアプリまたはブラウザから利用できるモバイルコントローラーで、荷物に貼ってあるバーコードや二次元コードをカメラで読み取ると、情報を事前に登録してある荷物データと照合、差異を自動で検出し、積み込みや荷降ろしの漏れや誤りを防ぐ。


(Hacobu提供)



読み取った荷物情報は位置情報や輸配送計画と連動して管理し、荷物単位で輸配送の状況をリアルタイムに可視化。問い合わせ対応の効率化にもつながるという。

取得したデータはExcel形式で出力し、荷物情報や荷量(重量・体積など)のデータと組み合わせることで、運行区間ごとの積載効率を把握し、輸配送効率の分析に活用できることも可能。

(藤原秀行)

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