ブルーチップとキングソフト、スーパー店舗でAIロボットの実証開始

ブルーチップとキングソフト、スーパー店舗でAIロボットの実証開始

大型ディスプレイ搭載、客に商品情報発信も

ブルーチップとキングソフトは12月3日、山梨を地盤にしている食品スーパーのいちやまマート(山梨県中央市)の玉穂店(同)で、AI搭載の自律走行ロボット「Lanky Porter Pro」(ランキー・ポーター・プロ)を店舗で活用する実証実験を始めたと発表した。


店内の様子

実験は11月14日から12月中旬までの約1カ月を計画。地方スーパーでロボット導入効果を多面的に検証し、今後の小売業界におけるスマート店舗モデル構築につなげていきたい考え。

「Lanky Porter Pro」は14インチの大型ディスプレイを備え、動画と音声で店内を巡回。来店客に挨拶をしながら商品情報を発信し、販促・集客をサポートする。

さらに、センサーとカメラで進路上の人や障害物を正確に検知するため、混雑時でも安全に走行できる。その親しみやすい動きは子どもから大人まで好印象を与え、新しい買い物体験を創出し、より魅力的な店舗づくりに貢献できると見込む。


ロボット全体像


ロボットスペック

ロボットには販促用の画像や動画表示、音声アナウンスといった機能を装着。最大で60kgの荷物積載が可能という。

両社は実証実験の結果を踏まえ、スーパーマーケットへのAIロボット導入を促進。中長期的には、万引き抑制やバックヤード作業など人手に代わるロボットの活用を検討し、ドラッグストアやホームセンターなど他業態への展開も視野に入れている。

(藤原秀行)※いずれもブルーチップ&キングソフトが公開

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