【独自取材、動画】自動丁合機大手のプレッシオが「物流危機」を救う

【独自取材、動画】自動丁合機大手のプレッシオが「物流危機」を救う

通販同梱物を迅速作成可能、ダイワコーポレーション現場で活躍

新聞の折り込み広告などを自動でワンセットにまとめる丁合機メーカーのプレッシオ(東京)は、新たに物流倉庫業界向けに特化したタイプの自動丁合機を展開している。

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3PL事業などを手掛けるダイワコーポレーションと共同開発し、通販商品に多く同梱されているA5サイズ以下の小さめの印刷物にも業界で初めて対応。大量の丁合でもオペレーターは最低1人からで済み、物流センターで通販商品にカタログなどを添付する作業を大幅に効率化できるのが特徴だ。通販商品の梱包小型化にもつながるため、人手不足に悩む物流業界の危機を救えるとして、関係者の注目を集めている。


ダイワコーポレーションの拠点で活躍する物流倉庫業界向けの自動丁合機


「丁合」自動化の利点を解説するプレッシオとダイワコーポレーションの動画

生産性は人手の5倍見込む

プレッシオが取り扱っている物流倉庫業界向け広告自動丁合機「1700TZS-W」は高さ約1・7メートル、幅約1メートル、奥行き約1・3メートル。自動販売機1台ほどの大きさのため、物流センターなどで場所を極端に取ることなく作業を進められる。2つ折りや8つ折り、冊子といったバラエティーに富んだ作業を想定している。

はがきサイズからA3サイズまで大きさや厚み、紙質などが多様な印刷物を同時に取り扱えるよう設計。給紙の部分には重送検知センサーを搭載し、万が一複数枚を丁合機の中に送り込んでしまいそうになった場合は自動停止、トラブルを回避する。人手では1時間当たり300~400セットが限界なのに対し、自動丁合機を活用すれば平均で5倍超の2000~3000セットまで効率を高められると見込む。

通販の場合、同梱物は納品書や領収書だけにとどまらず、新商品を案内するカタログやパンフレット、ユーザーの声を掲載したリーフレット、使用方法のガイド、会報誌など多岐にわたる。商品ごとに適切な同梱物を収めることは販促や商品イメージ向上にとって非常に重要となっており、丁合もミスなく、美しく正確に施すことがより求められている。

それだけに、プレッシオ新規事業開発課の木内修氏と安立剛弘氏は「時間短縮だけでなく、人手不足への対応としても丁合作業を機械化することは非常に価値が大きい」と自動丁合機活用の意義を強調する。導入費用は期間5年間のメンテナンスリースで月額約10万円という。


給紙しやすいよう配慮


丁合が済んだら束で取り出しやすくする


ディスプレーも作業の進捗を見やすく設定


宅配の最小サイズ適用可能に

ダイワコーポレーションは東京・大田区の平和島営業所に当該機を導入。顧客から出荷を請け負っている健康食品の通販商品に同梱するカタログなどの丁合に活用している。

同社営業本部の中根治次長は「これまでスタッフ8人で1日6時間を費やしていた同梱物の丁合がわずか1人、4時間程度で完了できるようになった。その分スタッフをより適正に配置し、能力を発揮してもらえるようになる。非常に効果は大きい。異なる商品ごとにオンデマンドで同梱物を迅速に変えられるのも魅力」と効果を説明する。

中根氏は同時に、A5のコンパクトサイズのカタログなどを丁合でスピーディーに準備、活用できるため、梱包を宅配の最も小さなサイズに抑え、配送費用を削減できる面もあると指摘する。料金の値上げや運び手の不足で“宅配クライシス”という言葉がもはや日常的に聞かれるようになった今、独自の自動丁合機は物流業界の窮状を打開していく上で確実に一石を投じそうだ。

(藤原秀行)

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