第1四半期は60%の減益、復旧費など調査続く
東洋埠頭が7月31日に発表した2020年3月期第1四半期(4~6月)連結決算によると、4月16日に川崎支店で発生した火災に関して3億5400万円の特別損失(火災による損失)を計上した。同社は19年3月期通期連結決算では「復旧に係る費用ならびに営業活動に及ぼす影響については現在調査中で合理的に見積もることは困難」としていた。
火災は4月16日午前0時ごろ川崎支店内のベルトコンベヤーで発生。火は隣接する出光興産グループのバイオマス発電事業会社「京浜バイオマスパワー」が操業する発電所の燃料棟に延焼し、倉庫約1万5000平方メートルなどを焼損したと伝えられる。なお今回の特損は東洋埠頭の施設について精査・計上したもの。
東洋埠頭では今事案の復旧費用や営業への影響について引き続き調査中としており、通期業績見通しには加味していない。修正の必要が生じた場合には速やかに開示する方針。火災損失の計上で当四半期業績は純利益が前年同期比60.7%減の1億8200万円と大幅な減益になっている。
(鳥羽俊一)