「ホワイト物流」推進運動の自主行動宣言で明記求める
全日本トラック協会は7月31日、加工食品企業に対し、受注から納品までのリードタイムを現行の「受注日の翌日」から「受注日の翌々日」に1日延長するよう要請する考えを明らかにした。
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政府が物流事業者や荷主企業と連携してトラックドライバーの就労環境改善などを目指す「ホワイト物流」推進運動に関連し、加工食品企業に自主行動宣言で「リードタイムの延長」を選択、取り組む方針を明記するよう検討を呼び掛けていく。
全ト協は、現状の加工食品に絡む物流でリードタイムが短いことが、トラックドライバーら物流業界で働く人たちの就労環境改善が進まない要因になっていると指摘。
リードタイム延長で「納品先を確定して集車、配車調整することが可能となり、効率的な配車や運行計画を立てることで車両の削減につながる。事前に出荷作業要員の手配を組むことができ、適正な要員の確保、他センターからの応援が可 能となることで、出発時間の遅れを回避し、倉庫員の作業時間短縮が可能となる」と強調している。
(藤原秀行)