Will Smart、日本初の設置容易なOBDⅡ型デジタコ販売を26年4月に開始へ

Will Smart、日本初の設置容易なOBDⅡ型デジタコ販売を26年4月に開始へ

中小トラック事業者向け、月間燃料コスト5~10%削減の可能性と予想

バス・鉄道業界向けのシステム開発などを手掛けるWill Smart(ウィルスマート)は12月19日、日本初のOBDⅡ(高度な自己診断機能システムの国際的な標準規格)型デジタルタコグラフ(型式名OD420JP)の販売を2026年4月に開始すると発表した。

設置の簡易性・導入コストの低減・高精度データの取得の要素を両立し、中小トラック事業者のデジタル化と経営効率化を支援する。



燃費データの可視化により、月間の燃料コストを5〜10%削減できる可能性があると予想している。今後はOD420JPの販売を手始めに、クラウド型FMS、配車・動態管理システム、アルコールチェックシステム、その他IoT車載デバイスなどを組み合わせた、物流業界向けの総合プラットフォームの構築を進める。

現在、車両総重量7t以上または最大積載量4t以上のトラックには、アナログ式またはデジタル式の運行記録計(デジタコ)の装着が義務付けられている。しかし、国内の多くの中小トラック運送事業者では依然としてアナログ式が使われており、運行データのデジタル活用が進んでいないのが実情。

こうした背景を受けて、国土交通省は「物流革新に向けた政策パッケージ」の中で、デジタル式運行記録計の普及を強く後押ししており、将来の装着義務化も視野に入れながら、2027年までに装着率85%を目指す方針を打ち出している。

そうした流れを考慮し、中小事業者でも手軽に導入できるOD420JPを開発した。

従来製品よりも車両への取り付けが容易で、かつ多様な車両データの取得が可能。国交省が実施する中小物流事業者による物流DXの推進支援策への適用も視野に、補助金活用による導入促進も検討している。


本製品OD420JP本体




赤丸部分がOBDⅡ端子

従来のデジタコは、配線工事や設置位置の指定が必要で、取り付けに関する手間と費用がかかっていた。OD420JPは車両のOBDⅡ端子に差し込むだけで即座に利用を始められるため、導入コストを大幅に削減することが可能。中小トラック事業者や協力企業への展開も容易になると見込む。協力会社も含めた運行データの一体的な収集が可能とみている。

0.5秒〜数分単位の高頻度で、走行距離・時間、車両位置情報などの詳細な運行データを取得。リアルタイムで配車・動態管理システムやクラウド型FMS(車両管理システム)と連携し、業務全体を可視化。さらに、急ブレーキ・急加速・急減速などの危険運転を検知、安全運転指導や事故防止に活用できる。

燃料消費量やCO₂排出量も正確に算出し、環境管理や経営効率化につなげられると考えている。将来は故障の予知などへの活用が期待され、メンテナンスの最適化(CBM)の実現に寄与する可能性があると期待している。

従来デジタコとの主な違い

要素

本製品(OD420JP)

従来のデジタコ

導入方法

OBDⅡ端子接続(取付け簡便)

複雑な配線工事が必要

初期導入費用

低額(非公表)

高額

月額費用

低額(非公表)

高額

データ取得頻度

0.5秒〜数分単位

低頻度

燃費・CO₂排出量管理

あり(精密に算出)

限定的または非対応

クラウド連携

API連携で柔軟に拡張可能

限定的

システム拡張性

継続的な機能追加が可能

困難

製品仕様

項目

内容

型式

OD420JP

寸法

約126×38×81mm

重量

約163g

通信方法

LTE(Cat4)、Wi-Fi、Bluetooth対応

搭載機能

GPS、セキュリティ、スマートフォン連携(将来:Digital Key対応予定)

接続方法

OBDⅡ端子接続(配線工事不要)

デジタコ認証

国土交通省認証基準準拠(2025年12月1日取得済み)

対応車種

運行記録計装着義務のある普通貨物自動車(車両総重量7トン以上また 

は最大積載量4トン以上 等)

※OBDⅡポートを備えた車両を対象としており、詳細な対応可否は車種・年式により異なる。



(藤原秀行)※いずれもWill Smart提供

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