調剤薬局・ドラッグストアを小売店舗内に展開も
小売大手のトライアルホールディングス(HD)とドラッグストア大手のスギホールディングスは1月8日、包括的な協業を開始すると発表した。
これまでにトライアルHD傘下のトライアルと、スギHD傘下のスギ薬局は店頭でのデジタルサイネージ(電子看板)設置、PB(プライベートブランド)商品の相互供給などを試験的に進めてきた。
両社グループで取り組みを強化し、物流の効率化や店舗運営ノウハウの共有などを進め、競争が激しい小売業界で引き続き独自性を発揮していきたい考え。
協業の具体策として、トライアルグループが展開している一部店舗(トライアル、西友など)の中にスギ薬局の調剤薬局・ドラッグストアを出店、トライアルの店舗で利便性向上を図る。2026年中に福岡県内の「スーパーセンタートライアル須恵店」「スーパーセンタートライアル飯塚店」の2店舗で実装することを予定している。
また、スギ薬局からトライアルにヘルス&ビューティ商品を供給するのに加えて、品揃え・棚割り、売場づくりに関するノウハウも提供。ヘルス&ビューティに強みを持つトライアル店舗を実現させることを目指す。今年3月にリニューアルオープンする予定の東京都内の「TRIAL GO 池尻店」で導入する計画。
このほか、トライアルが強みとしている職人監修の総菜・弁当と、職人が開発したレシピを中心とする製造ノウハウをスギ薬局の店舗に提供する。トライアルは約40人の職人が惣菜・弁当を監修しており、その高い品質を店舗で再現するための技術開発を続けている。スギ薬局店舗により来店しやすくすることを念頭に置いている。
さらに、トライアルの店舗で展開してきた包括的かつ効率的な店舗運営システム「TRIAL GO」をベースにして、物流・共同仕入れ・リテールテックの活用、顔認証決済やリモート年齢確認、棚モニタリングシステム「Retail EYE」による遠隔店舗管理の仕組み導入を検討。スギ薬局店舗のオペレーションを効率化させる。
既に両社がそれぞれ実施している店内のサイネージにおける効果的な商品訴求や販売促進の動きも加速させる。スギ薬局アプリを通じたセグメント販促やプロモーションのノウハウをトライアル側に提供し、両社でより良い顧客体験の実現につなげる。
両社のPB商品を相互に供給し、商品ラインアップの強化も進める。トライアルからは食品・日用品を中心に、スギ薬局からはヘルス&ビューティ商品を中心にそれぞれ提供することを念頭に置いている。
(藤原秀行)










