離島への輸送や観光振興、災害時の避難などに活用目指す
福島県と三重県は8月2日、垂直に離発着して上空を移動できる「空飛ぶクルマ」の早期実用化に向け、協力協定を締結した。
福島県で建設が進められている、ドローン(無人飛行機)など先端技術の実証実験が可能な「福島ロボットテストフィールド(RTF)」を活用。三重県と連携し、離島への人間・物資輸送や観光振興、災害時の避難などへの活用を目指して民間事業者らの研究開発をサポートする予定。
東京・虎ノ門で同日開かれたイベントで、福島県の内堀雅雄知事と三重県の鈴木英敬知事が協定書に調印した。内堀知事は「三重県と力を合わせて『空の移動革命』を進め、日本の技術を高めていきたい」とあいさつ。鈴木知事は「今回の協定で福島県の復興を進めるとともに、三重県が抱える人口減少などの課題も解決し、Win-Winの関係を築きたい」と意欲を示した。
協定書に調印後、記念撮影に応じる福島県の内堀知事(右)と三重県の鈴木知事
(藤原秀行)