米project44が分析、正常化の兆し見られず
project44のサプライチェーン・インサイト・レポートにおいて、インド洋およびアジアの港湾ネットワーク全体で、航路変更、貿易フローの変化、混雑の深刻化が進んでいる分析を公開しました。
サプライチェーン運営可視化システムを手掛ける米project44は4月1日、最新のサプライチェーン・インサイト・レポートを公表した。
ホルムズ海峡で混乱が発生して以降の4週間で3万4000件を超える航路変更が記録され、グローバルな海運ネットワークは依然として調整を続けており、正常化の兆しは見られていないと分析。
第4週は期間中で最大の航路変更量が確認され、迂回が一時的な動きではなく、混乱前のパターンに戻ることなく、依然高水準で継続していることが示されたと指摘している。
project44は「この混乱は短期的な対応の域を超え、現在では地域内の貨物の動き方に構造的な変化をもたらしており、インド洋およびアジア全域で新たな航路構造へと再配分されている」との見解を示している。
サウジアラビアとシンガポールが主要な迂回先として台頭する一方、UAE(アラブ首長国連邦)のシェアは第1週の42.6%から第4週には33.1%へ低下しており、ナビ・ムンバイは主要なトランシップメント拠点へ急速に変貌し、取扱量は2月の基準値と比べて700%超増加しているという。
インド、シンガポール、中国で滞留時間の増加が確認され、安定化の兆しがない中、地域港湾全体で混雑が深刻化していると分析。
サウジアラビアは迂回貨物の受け入れ先として第2位に浮上し、シンガポールではトランシップメント活動が大幅に増加する一方、従来の湾岸ハブへの依存は低下しており、キャリアは複数の代替港へと貨物流を分散させているとの見方を示している。

(project44提供)
project44は「ホルムズ海峡の通航再開の明確な見通しが立たない中、この混乱は新たな局面に入りました。それは、航路変更の量ではなく、それを受け入れる港湾における混雑の深刻化によって特徴づけられる段階です。データは、状況が緩和に向かう前に、さらなる圧力の高まりが続く可能性を示唆しています」とコメントしている。
(藤原秀行)
レポートはコチラから(project44ウェブサイト)












