ESR、千葉・野田の新物流施設でロボットセミナー付き内覧会を開催

ESR、千葉・野田の新物流施設でロボットセミナー付き内覧会を開催

Rapyuta Robotics・小堀氏が登壇、紹介定期化視野

ESRは9月4日、このほど千葉県野田市で完成したマルチテナント型物流施設「ESR野田ディストリビューションセンター(DC)」で、ロボットセミナー付きの内覧会を開催した。

講師として、ロボット開発を担うスタートアップ企業Rapyuta Robotics(ラピュタ・ロボティクス、東京)の小堀貴之ビジネス・デベロップメント・マネージャーが登壇。自社で開発を進めている物流施設内の自律移動型ピッキング補助ロボット(AMR)のプロトタイプを使いながら、AGV(無人搬送車)より現状の棚の位置などを大きく変更せずに低コストで導入できるメリットを解説し、物流現場でロボット活用が広がる可能性をアピールした。

ESRが物流施設内覧会の際、ロボットに関するセミナーを同時に行うのは3回目。物流施設利用を検討する荷主企業や物流事業者からのニーズも多いため、ESRは今後も定期的に開催して貴重な情報を発信、物流現場の機械化・省人化をサポートしていきたい考えだ。

野田DCの内覧会とロボットセミナーは9月4、5日の両日予定しており、60~70社程度の担当者が来場する見込み。


「野田DC」の外観(ESR提供)


セミナーでお目見えしたラピュタ社開発のAMRのプロトタイプ※クリックで拡大

小堀氏は現在のロボット業界について、1990年代の携帯電話業界と同じくさまざまな機種が登場し、操作方法が各メーカーで異なり複雑になっている点を指摘。多様なロボットを協調して管理できるプラットフォーム「Rapyuta.io」の普及を目指していく意向を強調した。

自社で手掛けているAMRは対象の商品が納められた棚まで自動的に移動し、作業スタッフがタブレット端末に表示された商品を棚から取り出してかごに入れれば、次の商品のところまで再び走行していくとの仕組みになっている。棚を持ち上げてピッキングスタッフの元まで運ぶ「GTP」タイプのロボットより初期投資を2割程度に抑えられ、新人スタッフもすぐに作業できるようになると効果をアピールした。

同社のAMRは今年10月をめどに顧客へ納入できる状態まで改良を進めた上で、荷主企業などに採用を提案していく方向という。

小堀氏は「属人化されているノウハウをシステム化することで、日本の物流サービスをより簡易に海外輸出していけるのではないか」との見解を示した。


セミナーでロボット化を展望する小堀氏

内覧会を行った「野田DC」は今年7月に完成。地上4階建て、延べ床面積3万7330平方メートルで、最大4テナントに区画分割できるよう設計している。幹線道路の国道16号に近接し、常磐道の柏ICから14・2キロメートル、東北道の岩槻ICから16・5キロメートル。東京都心へも約35キロメートルと首都圏各地、北日本全域への配送拠点として期待できるアクセスの良さが強み。


1階の庫内


柱が少ない4階のフロア


庫内の温度上昇を防ぐ大型ファン

(藤原秀行)

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