商船三井、海洋研究開発機構から北極域研究船「みらいⅡ」の運航業務を受託

商船三井、海洋研究開発機構から北極域研究船「みらいⅡ」の運航業務を受託

来夏に最初の観測航海へ

商船三井は9月29日、国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)が保有する北極域研究船「みらいⅡ」に関し、運航業務などに関する業務委託契約を締結したと発表した。

同社が本船の運航業務を手掛ける。本船は日本の研究船として初となる砕氷能力を備え、世界有数の観測機能を搭載した国際的な研究の基盤と位置付けられている。2027年夏ごろに最初の北極海航海(第一次北極海観測航海)に就く予定。




「みらいⅡ」の命名・進水式の様子(JAMSTEC/JMU提供)

2025年3月にジャパンマリンユナイテッド(JMU)横浜事業所磯子工場で命名・進水式を開催。現在は今年12月18日の竣工・引き渡しに向け、居住区や観測設備、電気系統、機関設備などの艤装工事と海上試運転を重ねている。

商船三井は23年に本船の運航予定事業者として選定されて以降、本船の運航体制構築に向けた準備を進めてきた。その一環として、今年2月には本船に乗船予定の船員を対象に北海道紋別市で極域サバイバル訓練を実施した。

訓練では、極寒環境下での緊急事態を想定し、イマーションスーツ(船舶が火災などの緊急事態に至った際に海へ脱出し、救助されるまでの間、人命を保つための防寒・防水救命衣)を着用した寒中水泳訓練や、海中から氷上への脱出訓練、氷上での野外行動訓練などを実施した。参加者は、極域ならではのリスクへの対応力を高めるとともに、非常時におけるチームワークや安全確保に必要な知識・技能を習得した。


極域サバイバル訓練の様子

(藤原秀行)※いずれも商船三井提供

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