両社のモデル組み合わせ
日立製作所は9月30日、AIロボティクス技術を手掛けるドイツのAgile Robots(アジャイルロボッツ)と、AIロボティクスの頭脳を開発する協創パートナーシップの締結で基本合意したと発表した。
製造現場の複雑な作業を短期間で学習できる日立のAIモデルと、幅広い産業で使われている汎用的なアジャイル・ロボッツのAIモデルを組み合わせ、ロボットが実世界を認識・判断し、柔軟に行動するための「頭脳」となるAIモデルの強化を加速させる。

アジャイルロボッツのヒューマノイドロボットAgile One(日立製作所提供)
日立はこのAIロボティクスの頭脳で、産業分野における現場のドメインナレッジを学習させ、製造現場に実装可能なフィジカルAIに進化させて、「HMAX Industry」として、グローバルに展開することを想定している。人手不足などの社会課題を解決する、自律的な次世代の製造現場を実現したい考え。
両社は頭脳を使い、これまで人の熟練技能や判断に依存してきた、多様かつ複雑な作業や生産プロセス早期の自律化につなげていくことを目指す。
さらに、ロボットの「視覚」や「触覚」に相当する情報を高速かつ低消費電力で処理できる日立のエッジAI半導体と、アジャイル・ロボッツのロボティクス技術を組み合わせることで、ロボットが変化する環境をリアルタイムに認識し、自律的かつ柔軟に行動できるようになるとみており、安全で柔軟なロボットの実用化を後押ししていくことを視野に入れている。
アジャイルロボッツは2018年、ドイツ航空宇宙センターの研究者が創設。各種ロボットの開発などを手掛けている。
(藤原秀行)











