大和ハウス、神戸医療産業都市でレンタルラボ「DP-Lab KOBE」が竣工

大和ハウス、神戸医療産業都市でレンタルラボ「DP-Lab KOBE」が竣工

大和ハウス工業は10月19日、神戸医療産業都市(神戸市中央区)で開発を進めてきたレンタルラボ「DP-Lab KOBE」(ディー・ピー・ラボ神戸)」が竣工したと発表した。

神戸医療産業都市は、先端医療技術の研究開発から事業化までを推進する日本最大のバイオメディカルクラスター(医療・医薬品・バイオテクノロジーに関する研究機関、病院、企業などが特定の地域に集積し、連携して革新的な技術やビジネスを創出する拠点)で、医療関連企業や研究機関などが集積している。

研究パートナーとの協力や人財確保などが容易で、研究から臨床、事業化までを円滑に完結できるため、ベンチャーや大手企業のほか、大学や研究機関など、幅広い研究主体の進出が続いている。

その一方で、進出企業が研究施設を開発するには、専用の実験設備や危険物保管庫などに多額の初期投資を要することから、必要な建物設備を備えたレンタルラボの需要が高まっている。中でも、神戸医療産業都市は、ウェットラボ(装置や薬品、水や液体を用いて物理・化学・生物学的な実験や分析を実際に行う研究施設)の入居率は高い水準を維持しており、供給不足が課題となっている。

大和ハウスはそうした状況を考慮し、レンタルラボ施設の開設に踏み切った。創薬や再生医療、バイオテクノロジー分野などの研究開発活動に対応するウェットラボ仕様とし、小規模なスタートアップから事業を拡大する成長企業、大企業まで利用できるよう、約98㎡から最大約1040㎡までの多様な区画を整備している。

交流スペースやコワーキングスペースを設けることで入居企業同士や研究機関との交流を促進するとともに、壁面太陽光発電設備を採用するなど環境にも配慮した施設にしている。

実験排水処理設備や危険物保管設庫などを備え、創薬やバイオテクノロジー分野において求められる「BSL2・P2実験」に対応可能な仕様を実現。施設内には2棟の危険物庫(計6.88㎡)を設置し、研究開発で使用する各種試薬等の適切な保管に対応する。入居企業の安全な研究環境の確保と円滑な研究活動を支援する。

研究区画は最大14室を設け、小規模区画約98㎡からワンフロア利用も可能な最大1040㎡を用意。重量の重い研究機器の設置にも対応できるよう、床荷重1t/㎡を確保している。

神戸新交通ポートライナーの計算科学センター駅と連絡デッキで直結しており、研究者や企業関係者の利便性に配慮したアクセス環境を整備している。

入居企業同士だけでなく、周辺の研究機関や外部関係者との交流も促すため、交流スペース(約21席、約240㎡)や、コワーキングスペースを設置するとともに、入居者だけでなく外部の人も利用できる貸会議室を設置している。日常的な打ち合わせや情報交換の場を設けることでコミュニケーションを促し、研究開発活動の活性化につなげる狙いがある。

利便性向上のため、2027年度中に無人コンビニの設置を予定している。

空調や給排水などの配管・設備機器を屋外に集約するメカニカルバルコニーを採用。入居テナントごとの設備変更に対応しやすく、ラボ内部の有効面積を確保できるようにしている。

また、室内を通らずに外部から直接配管や設備の点検・搬入出を行えるほか、緊急時の避難経路として活用できるよう配慮している。

大和ハウスはこれまでにも神奈川県の川崎市や相模原市、福岡市などでレンタルラボ施設を開設してきた。今回は関西で初めてとなる。

名称 DP-Lab KOBE
所在地 兵庫県神戸市中央区港島南町6丁目3-10
交通 神戸新交通ポートアイランド線「計算科学センター駅」から徒歩4分
敷地面積 3,095.75㎡
延床面積 9,144.42㎡
賃貸面積 5,501.64㎡
構造・規模 鉄骨造・地上6階建て
床荷重 最大1t/㎡
建築主 大和ハウス工業株式会社
設計 大和ハウス工業株式会社
施工 株式会社淺沼組
着工日 2025年5月28日
竣工日 2026年8月31日

(藤原秀行)※いずれも大和ハウス工業提供

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