【動画】作業負荷軽減する10万円台のアシストスーツ、介護や物流業など向け11月発売へ

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東京理科大発ベンチャーのイノフィス、リコーグループと連携し量産化・コストダウン成功

東京理科大発のベンチャー、イノフィス(東京)は9月24日、人間や重量物の持ち上げといった作業時に装着し、腰などに掛かる負荷を軽減するアシストスーツの新商品「マッスルスーツ Every(エブリィ)」を11月に発売すると発表した。

リコーグループと連携して量産化と大幅なコストダウンを図り、価格を既存の前モデル「マッスルスーツ Edge(エッジ)」(約50万円)の半額以下となる10万円台と大幅に引き下げることに成功した。電力を使わず、空気と人工筋肉を用いて最大25・5キログラム重の補助力を発揮し、作業者の腰痛防止などの効果が期待できる。メーンユーザーの介護分野に加え、製造業や物流、農業といったシーンでの活用を見込む。

スーツ自体の重さは3・8キログラムと、2018年にリモデルしたタイプ「マッスルスーツ Power(パワー)」(6・6キログラム)の6割弱に抑えている。

イノフィスは14年にマッスルスーツの初期モデルの取り扱いを始め、今年4月時点で累計4000台以上を出荷しており、販売実績の1割程度は物流業界向けという。

9月25~27日に東京・有明の東京ビッグサイトで開かれるHCR(国際福祉機器展)に出品。当初は発売特別記念価格として、税別13万6000円で提供する。11月1日からアマゾンのサイトで購入可能。首都圏近郊の家電量販店やホームセンターでも11月初旬以降、販売を始める予定。


新たに開発した「マッスルスーツ Every(エブリィ)」※クリックで拡大


「マッスルスーツ Every」(右)は、既存の前モデルより重量を1割程度軽くしている※クリックで拡大

物流業界特化タイプも開発中

東京都内で同日記者会見したイノフィスの古川尚史社長CEO(最高経営責任者)は、マッスルスーツには物流業界からも引き合いが多く寄せられていることを踏まえ、「物流業界向けに特化したタイプの開発も進めている」と明らかにした。

また、「スーツは価格が普及する上でのボトルネックになっていた。10万円台のスーツは世界を見ても存在していない」と普及加速に自信を示すとともに、技術革新で市場がより拡大していくことに強い期待を示した。将来は個人向けの提供も視野に入れているという。

会見に同席した東京理科大の小林宏教授(イノフィス取締役兼務)は「スーツの重量は3キログラムを切りたい。それがこのタイプの商品のゴールだと思っている」と強調。リコーテクノロジーズの江間裕通第二設計本部長は「当社グループの生産設備などリソースを共有することで低価格を実現できた」と語った。


記者会見でスーツの特性などを説明する古川氏

(藤原秀行)

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