通信可能なNFCタグなど活用、特製キャップが開封を検知
凸版印刷は9月24日、包装材の世界的企業アムコア傘下で、ワインなどのキャップシール「カプセル」製造大手アムコアカプセルズ(フランス)と、ワインや蒸留酒向けの偽造防止技術に関する協業で合意したと発表した。
両社は凸版印刷の無線通信可能なNFCタグなどの技術と、アムコアカプセルズの包装に関するノウハウを組み合わせ、開封されたことを検知できる機能を備えた特製カプセル「InTact(インタクト)」を開発した。今後、酒類業界に本格提供し、深刻化している偽造被害の防止への貢献を目指す。
カプセルは、破いたり天面に穴を開けたりすると検知、ICチップ内に履歴を残す仕組み。両社はソリューションとして酒類業界以外にも、医療・医薬品や化粧品など高級品にも利用を働き掛けていきたい考えだ。
「InTact」のイメージ
スマートフォンからの情報読み取りのイメージ(いずれも凸版印刷提供)
(藤原秀行)