住民の再配達削減後押し、宅配ボックス導入費用節約
宅配荷物を不在時でも自宅玄関前で受け取ることが可能な置き配バッグ「OKIPPA(オキッパ)」を展開しているスタートアップ企業のYper(イーパー、東京)は9月26日、賃貸住宅のオーナー向けに新たなサービス「宅配ボックスクラブ」を始めたと発表した。
オーナーが同サービスに登録すれば、固定式の大型宅配ボックスを設置する代わりに、住民向けにOKIPPAを割安で販売し、再配達削減を支援。併せて、OKIPPAが利用可能な物件として案内できるようにし、オーナーの負担軽減と入居者獲得をサポートする。オーナーのサービス登録を仲介する管理会社にもYperが仲介手数料を支払う。
提供するOKIPPAは1戸につき1個。オーナーが設備としてOKIPPAを全戸分購入する場合は、入居者の負担はゼロとなる。
新サービスリリースの記念として、所有物件を登録しオーナー先着100人に特典として、入居者が注文したOKIPPA10個分を無償提供する。
Yperは現在、東京電力傘下の新電力会社PinT(東京)と共同で、自宅の電気をPinTとするか、別の電力会社から切り替えるとOKIPPAを無料で提供するキャンペーンを実施。PinTの電気契約期間中は、Yperと東京海上日動火災保険が提供している、OKIPPAに預け入れた商品が盗難の被害に遭った場合に保障する「置き配保険」を無料で利用できる特典を提供している。
新サービスとキャンペーンを連携させ、オーナーが電力をPinTに切り替えた場合はOKIPPAを無償で送付、入居者は同保険に無料で加入できるようにする。
(藤原秀行)