東京港のコンテナ車両待機、依然2時間以上要するターミナルも

東京港のコンテナ車両待機、依然2時間以上要するターミナルも

都トラック協会専門部会が調査結果公表

東京都トラック協会の海上コンテナ専門部会は9月25日、関東・甲信の1都7県の29店社を対象に今年5月実施した、東京港の各コンテナターミナルでの海上コンテナ車両の待機時間に関する定期調査結果を公表した。

5月10~24日は車両が待機の列に並び始めてからゲートアウトするまで、大井地区の2号ターミナル(ダイトーコーポレーション)は輸出、輸入ともに平均2時間以上の待機時間を要しており、最長で8時間というケースも確認されるなど、海上コンテナ車両のドライバーが依然長時間の待機を強いられている実情があらためて示された。

調査結果によると、ターミナル12カ所のうち、平均2時間以上の待機が生じていたのは3カ所。このうち、大井地区の2号ターミナルでは、輸出が空コンテナ搬出で平均2時間7分、荷物が入ったコンテナの搬入が2時間39分だった。

輸入も荷物入りコンテナの搬出が2時間4分、空コンテナの搬入が2時間56分となった。さらに、コンテナ搬入後にターミナルを出ず他のコンテナを搬出する「降ろし取り」の場合は3時間28分に達した。

他に2 時間以上経過したのは、青海地区のA-3ターミナル(三井倉庫、日本通運)で輸入の荷物入りコンテナ搬出が2時間、空コンテナ搬入が2時間1分。品川地区の東海運ターミナルで輸入の空コンテナ搬入が2時間15分に上った。

併せて、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、交通混雑緩和のためのトライアルが行われていた5月7~9日の結果も取りまとめた。待機時間が5月10~24日のケースより短縮した箇所もあったが、全12カ所中、平均2時間以上待機があったターミナルは4カ所となるなど、抜本的な対策が不可欠という切迫した状況をあらためて浮き彫りにした。

大井地区の2号ターミナルは、輸出が空コンテナ搬出で平均2時間18分、荷物が入ったコンテナの搬入が2時間21分だった。輸入は荷物入りコンテナの搬出が2時間26分、空コンテナの搬入が2時間59分となり、5月10~24日より待機時間が伸びたケースも見受けられた。

(藤原秀行)

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