マースク、海運市況悪化で従業員1万人削減へ

マースク、海運市況悪化で従業員1万人削減へ

全体の1割弱、設備投資計画も下方修正

デンマークの海運世界最大手APモラー・マースクは11月3日、2023年第3四半期(7~9月)決算発表の際、従業員3500人を追加で削減する方針を表明した。

同社は2023年に入って既に6500人を削減してきた。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴う海上輸送の混乱で高騰した運賃が下落し、海上輸送の需要も落ち込んで収益が悪化しているため、追加のリストラに踏み切る。

人員削減はトータルで全従業員の1割弱に相当する1万人規模になる。マースクは人員削減により、販管費を24年に6億ドル(約900億円)圧縮できるとみている。併せて、23年と24年の設備投資計画も下方修正した。

第3四半期連結決算は売上高が前年同期比47%減の121億2900万ドル(約1兆8200億円)、純利益が94%減の5億5400万ドル(約830億円)にとどまった。

(藤原秀行)

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