宅配4社も窓口業務休止など続く、高速道は25路線39区間が通行止め
※朝に流した記事を差し替えました
台風19号は全国の広範囲に被害をもたらしており、物流に不可欠なインフラも深刻な影響を受けている。国土交通省が10月13日正午に発表したところによると、ヤマト運輸と佐川急便、日本郵便、福山通運の宅配4事業者は計33都府県で窓口業務休止や集配遅延などを強いられている。
路線事業者も西濃運輸と第一貨物が計20都府県で集配遅延・見合わせとなっている。フェリーは同日午前8時時点で80事業者の100航路で運休もしくは一部運休。
港湾施設は同日午前8時現在、川崎港の川崎コンテナふ頭でフェンス倒壊や資材散乱などが発生したほか、横浜港の南本牧ふ頭でも空のコンテナ落下などの被害が確認された。営業倉庫や公共トラックターミナルは現状、被害の情報は入っていない。
高速道路は同日午前10時半現在、東北道や上信越道、東名道、圏央道、首都高横羽線など13路線の15区間で、法面の崩落や倒木、飛来物落下など被災が確認された。また、強風などで25路線の39区間が通行止めとなっている。
直轄国道は福島や宮城、茨木、栃木、東京、長野など22路線の33区間で、補助国道は静岡や長野、山梨など38路線の62区間でそれぞれ路面の冠水や土砂流入などが発生している。都道府県・政令市道は338区間が被災している。
鉄道は、長野県で北陸新幹線の車両基地が冠水し、留置していた新幹線10本も浸水。上越新幹線は一時運転を見合わせた。JRは中央線の高尾~塩尻間、久留里線全線、常磐線のいわき~富岡間、浪江~仙台間、東北線の黒磯~盛岡間、岩切~利府間などが13日は終日運転を休止することが決まっている。
(藤原秀行)※写真はイメージ