現地企業に出資しシェアリング製造など視野
伊藤忠商事は9月20日、米国で試作品・少量部品の受託生産サービス事業に参入すると発表した。
デジタル化技術で部品加工の変革を進めるPlethora社(米サンフランシスコ)に出資。工作機械をはじめとする各種産業機械の販売で培った経験・顧客ネットワークを駆使して、機械を保有・活用するシェアリング型ビジネスモデルへの参画を目指す。
米国では少量・多品種の部品生産、製品開発サイクルの短期化に伴い試作リードタイムも短縮ニーズが高まっている。
Plethora社はインターネットや独自開発のアルゴリズムを組み合わせ、試作部品加工プロセスをデジタル化・自動化して超短納期での受託生産サービスを実現・展開。今後は生産能力や技術対応力の拡大、提携先工場の稼働率向上に資するシェアリングビジネスも視野に入れる。
伊藤忠はこれを機にデジタル受託生産サービスのビジネスノウハウを蓄積し、国内外で手掛ける広範なビジネスとの相乗効果を創出。ものづくりのさまざまなニーズにワンストップで対応する「デジタル製造プラットフォームビジネス」への拡張を目指す考え。
(鳥羽俊一)
Plethora社のデジタル化技術概要
(伊藤忠商事WEBサイトより)