会社側対応不満で東京地裁に
乾汽船は10月23日、筆頭株主の資産運用会社アルファレオホールディングスが、株主総会の招集許可を求めて東京地裁に10月11日付で申し立てたと発表した。
アルファレオの求めを受けて乾汽船が11月4日に開く臨時株主総会では、アルファレオが要求していた議案のうち、買収防衛策廃止については取り上げないことを決めていた。この対応を不満として、アルファレオが新たに法的措置に踏み切ったとみられる。
アルファレオは9月26日時点で乾汽船株式の28・15%を保有している。買収防衛策は乾汽船株式の30%以上を所有する株主が現れた場合に発動することになっている。
乾汽船は「本申し立ての内容を慎重に検討の上、適切に対応する」との声明を発表した。
(藤原秀行)