三井不動産が新たに物流施設5棟開発へ、千葉・船橋はⅢ期棟に着手

三井不動産が新たに物流施設5棟開発へ、千葉・船橋はⅢ期棟に着手

先進ロボットなど集めた「MFLP ICT LABO 2.0」は20年2月稼働予定

※午前11時すぎに配信した記事内容を一部差し換えました

三井不動産は11月5日、今後新たに全国で物流施設5棟を開発する計画を発表した。詳細は以下の通り。

①「MFLP八千代勝田台」(千葉県八千代市) 完成予定2020年8月 延べ床面積約7万5800平方メートル
②「MFLP鳥栖」(佐賀県鳥栖市) 2021年3月 約3万5300平方メートル
③「MFLP所沢」(埼玉県所沢市) 2021年5月 約2万1300平方メートル
④「MFLP大阪交野」(大阪府交野市、枚方市) 2021年9月 約7万2000平方メートル
⑤「MFLP海老名」(神奈川県海老名市)2022年春 約12万4400平方メートル
(MFLPは「三井不動産ロジスティクスパーク」の略、以下同じ)

これにより、同社がロジスティクス事業として開発・運営する物流施設は完成済みが国内26、総延べ床面積約220万平方メートル、開発中は今回の5物件を含めて国内12、今年4月に発表済みの海外2と計40物件に達し、双方を合わせた総延べ床面積は約360万平方メートルとなる見込み。

2012年4月の同事業開始からの累計投資額は約5700億円となる。

緑地に国際基準準拠のスケートリンク誘致

併せて、千葉県船橋市で進めている「街づくり型ロジスティクスパーク」第Ⅱ期計画として手掛けてきた「MFLP船橋Ⅱ」、付帯施設の「MFLP船橋・&GATE」が今年10月に完成したと発表した。「MFLP船橋Ⅱ」はセキュリティーゲートや顔認証システムを採用し館内セキュリティーのレベルを向上。「MFLP船橋・&GATE」には、最先端の物流現場向けロボットなどを展示する「MFLP ICT LABO 2.0」が20年2月に稼働を始める予定。既存の「LABO」から面積を約10倍に広げ、展示する機器類も2倍以上とする。トラックの積み下ろしを含めた各オペレーションを一貫して自動化する「フルオートメーション物流モデル」を提案していく構えだ。

船橋では第Ⅲ期計画として、「MFLP船橋Ⅲ」(延べ床面積約26万8400平方メートル、21年6月完成予定)と大型緑地空間の開発に着手した。船橋のプロジェクトは総延べ床面積が70万平方メートルに達する見通し。

新たな試みとして、緑地空間にはスケートリンクを誘致することが決定。国際スケート連盟基準に準拠した設計とする。

東京都内で同日開いた記者説明会で、同社の物流施設開発を担う三木孝行常務執行役員ロジスティクス本部長は、「MFLP船橋Ⅱ」について「世界一の機能だと思っている」と述べるとともに、新たに開発を打ち出した5件についてもテナント企業からの引き合いが好調と説明。需要の旺盛さに自信を見せた。

また、今後の開発については「これまでと同じく、年間4~5件程度のペースを維持し、量より質を重視していきたい」と従来姿勢を堅持していく考えを明示した。


「MFLP船橋Ⅲ」の完成イメージ(三井不動産プレスリリースより引用)

施設開発などの詳細はコチラから
(藤原秀行)

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