パートナーのスタートアップ企業は作業効率化などのサービスを説明
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プロロジスは11月14、15の両日、千葉市で今年10月に完成した新たな物流施設「プロロジスパーク千葉1」で初の内覧会を実施した。
庫内施設の紹介などに加え、特別企画として日本電産シンポ(京都府長岡京市)が開発した独自の搬送ロボットや移動ロボット開発を担うDoog(茨城県つくば市)の追従搬送ロボットもお目見えし、重量物をスムーズに運搬するなどのデモを披露。併せて、新たな試みとして、プロロジスが提携しているスタートアップ企業が庫内業務の効率化などにつながる新サービスをプレゼンテーションした。プロロジスとして人手不足などの課題に配慮する姿勢を全面的に打ち出した。
「プロロジスパーク千葉1」の外観(プロロジス提供)
「プロロジスパーク千葉1」は地上5階建て、延べ床面積約14万7000平方メートル。東関道の千葉北ICから約3キロメートル、京葉道路の穴川ICから約4キロメートルに位置している。既に賃貸可能面積の9割程度で入居企業が確定しているという。隣接地では「プロロジスパーク千葉2」(地上4階建て、延べ床面積約6万8000平方メートル)の工事が進められており、20年11月の完成を見込む。
「千葉2」の建設地
ラストワンマイルの物流サポートなどPR
プロロジスは「千葉1」の内覧会で施設の案内のほか、シェアリングサイクルや宅配ボックス、私設郵便ポスト、コンビニエンスストアといったアメニティー面でも細かく配慮している点をアピールした。
天井高などに十分配慮した庫内
明るい内装のカフェテリア
人材派遣のライクワークスが設けているサテライトオフィス。スタッフが常駐し、入居企業の相談に迅速に対応できる体制を整える
他にも、プロロジスとパートナーになっているスタートアップ企業3社の代表が登壇。KURANDO(東京)は庫内作業の進捗状況を一覧で確認できるアプリ「ロジメーター」をプロロジスと共同開発したことを説明した。
ウィルポート(東京)は都心などに小規模の物流デポを展開、ラストワンマイルの物流をカバーすることで物流施設の入居企業の配送をサポートできると強調。各種コンサルティングを手掛けるCAPES(東京)は、物流施設の立ち上げや庫内業務の自動化を支援する方針を示した。
プロロジスのパートナー企業のサービスを多数紹介
従業員向けのレンタサイクル
併せて、最新のロボットに関するデモも実施。日本電産シンポは無人搬送台車「S-CART(エスカート)」で500キログラムを搬送できるタイプなどを公開。さらに、ホテル用に独自開発した荷物を運搬するタイプもお披露目し、前を歩く人の後をある程度の間隔を置きながら付いていくとともに、特定の場所まで自動で戻っていく機能を実演した。
Doogは追従型搬送ロボット「THOUZER(サウザー)」のラインアップとして、積載重量が300キログラムまで対応可能な「GIANT(ジャイアント)」などをPR。床に貼られたテープに従って自動搬送する様子を公開した。
「S-CART」の製品
「S-CART」のホテル向け運搬タイプ
「THOUZER GIANT」
(藤原秀行)