【物流博物館で「物流映画」を観よう!】「シキ車」ファンならマストですよ!1月定例上映ラインアップ

【物流博物館で「物流映画」を観よう!】「シキ車」ファンならマストですよ!1月定例上映ラインアップ

巨大変圧器の輸送捉えた3本公開

物流博物館は1月26日、昭和20~50年代を中心とした物流に関する映画の定例上映会を開催する。今回は大型貨物車「シキ車」特集と題し、数々の貴重な作品の中から、以下の3本が登場する。全て原作はフィルム作品のため、デジタルリマスター版で上映する。

①「380トンジンボール」(1961年ごろ、カラー21分)
東北電力・新新潟変電所へ納入された日立製作所国分工場製250トン変圧器の輸送ドキュメント。変圧器は日立港から海上輸送され新潟港に設置された380トンジンポールによって水切りが行われ、280トン積みの大物貨車「シキ700」に積載、磐越西線・馬下駅まで輸送。最後は変電所まで2キロメートルの距離をころ曳きされた。各種の重量品輸送の作業を見ることができる迫力の作品という。

②「68の車輪」(1965年、カラー33分)
撮影当時としては最大級の重量280トンの変圧器を輸送する行程を記録した。千葉県の柏駅まで超大型変圧器輸送専用貨車「シキ700」で鉄道輸送し、同駅で300トン・シュナーベル式トレーラーに積み替え、野田市郊外の東京電力東東京変電所まで、17キロメートル半の行程を5日間で輸送するダイナミックなプロジェクトだ。

③「超重量に挑む―500トントレーラとシキ611―」(1971年、カラー21分)
重電機器類の大型化を受け、71年に開発された500トントレーラーと、重量品専用貨車「シキ611」による大型変圧器輸送の模様を、分かりやすい解説付きで描いた。

時間は午前10時半、午後1時半、午後3時半の計3回。定員は各回30人。事前申し込みは不要で視聴は無料だが、入館料(高校生以上200円、65歳以上100円、中学生以下は無料)が別途必要。問い合わせは同博物館まで(電話03・3280・1616)。

(藤原秀行)

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