高精度データでラストワンマイル配送効率化など目指す
オランダのデジタル地図大手ヒアテクノロジーズは1月8日、米ラスベガスで開かれている世界最大のデジタル技術に関する見本市「CES」で、三菱商事と業務提携したと発表した。
日本とアジア太平洋地域でヒアテクノロジーズが得意としている高精度デジタル地図のデータなどを活用し、ラストワンマイル配送や中間物流の配送効率化、交通渋滞緩和などを連携して進める構想。
ヒアテクノロジーズのエザード・オーバービークCEO(最高経営責任者)は「今回の提携は、ロケーション・インテリジェンス(位置情報)に対応したさまざまなデータによって、多様な業界における成長促進、コスト効率の向上、そして顧客へのイノベーションを加速できることを示している」と提携の意義を強調した。
三菱商事とNTTは昨年12月、デジタル技術を活用した物流効率化で業務提携したと発表。その一環として、ヒアテクノロジーズに共同で30%出資する計画を打ち出していた。出資は2020年上半期に完了する見込み。
(藤原秀行)