大和ハウス、20~22年にマルチ型物流施設44棟着工へ

大和ハウス、20~22年にマルチ型物流施設44棟着工へ

首都圏が概要開示済み案件の6割、積極姿勢を継続

大和ハウス工業は2月3日、物流施設事業の開発方針に関する記者発表会を開いた。2020~22年に工事を開始する予定の「DPL」ブランドのマルチテナント型物流施設が現時点で44棟に上ると説明。初めて北陸や四国のエリアでマルチ型施設の開発を手掛ける方針を明らかにした。44棟のうち現時点で詳細を開示している36棟の合計延べ床面積は約305万平方メートルに上る。このうち、首都圏で開発するものが22棟で全体の5割、概要開示物件の6割に相当する。

同社は従来、一定の需要が見込めて途中退去のリスクが少ない特定企業向けのBTS型物流施設に軸足を置いてきたが、eコマースなどのニーズが期待できるとして最近はマルチ型にも注力している。BTS型とマルチ型の比率は7対3程度との目安を明らかにしてきたが、これまでに開発してきた施設の延べ床面積ベースではBTS型とマルチ型が6対4程度になってきているという。


20年12月に福島県須賀川市で完成予定の「DPL福島須賀川」完成イメージ(大和ハウス工業提供)

大規模な物件としては(計画は全て現時点のもの)、
▼「DPL名港弥富」(愛知県弥富市)
(地上4階建て、延べ床面積6万3298坪=約20万8880平方メートル、20年10月着工、22年4月完成)
▼「DPL青梅Ⅱ」(東京都青梅市)
(地上4階建て、延べ床面積6万9541坪=約22万9490平方メートル、21年7月着工、23年9月完成)
▼「DPL武蔵小杉」(川崎市)
(地上7階建て、延べ床面積6万3844坪=約21万690平方メートル、22年9月着工、24年12月完成)
――などが並んでいる。

また、3大都市圏以外でも、
▼「DPL鳥栖」(佐賀県鳥栖市)
(地上2階建て、延べ床面積1万5369坪=約5万720平方メートル、20年5月着工、21年4月完成)
▼「DPL富山射水」(富山県射水市)
(平屋建て、延べ床面積7163坪=約2万3640平方メートル、20年9月着工、21年6月完成)
▼「DPL宮城利府」(宮城県利府市)
(平屋建て、延べ床面積7636坪=約2万5200平方メートル、20年11月着工、22年12月完成予定)
――などの案件を予定している。

「DPL事業計画リスト」(2020年1月末時点、大和ハウス工業資料を基にロジビズ・オンライン編集部作成)

(藤原秀行)

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