トラスコ中山が埼玉・幸手に最新鋭物流施設を稼働

トラスコ中山が埼玉・幸手に最新鋭物流施設を稼働

在庫数52万アイテムで自動化装置を多数導入

 機械工具卸大手のトラスコ中山は10月1日、埼玉県幸手市内で建設工事を進めていた最新鋭の自社物流センター「プラネット埼玉」が稼働を開始したと発表した。

「プラネット埼玉」の外観(トラスコ中山プレスリリースより)

 総投資額は約200億円。多数の自動化装置を備え、最大で入荷1万件・出荷5万件の処理能力を持つ。

 立ち上げ時の在庫数は32万アイテム(約46億円)だが、2023年中に52万アイテムへと拡大する見通しで同社最大の物流拠点となる。

 施設規模は敷地面積1万4297坪、延べ床面積1万2904坪、RC・S造の地上4階建て(免震構造)。90人が従事する。

 配送エリアは自社専用便が埼玉・茨城・群馬(一部)3県、このほか東日本地区の販売店やユーザーへの直送にも対応。施設の設計は日建設計、施工は鹿島建設が担当した。


「プラネット埼玉」の配送エリア(トラスコ中山プレスリリースより)(クリックで拡大)

 「プラネット埼玉」は同社17カ所目の物流センター。“ロジスティクス ワンダーランド”と称するコンセプトの下、多彩な自動化装置を設置し高密度収納と高効率出荷を実現する。

 主な導入装置の概要は

▽バケット自動倉庫8基

▽高密度収納システム「AutoStore」(オートストア)ロボット16台

▽パレット自動倉庫9基▽自走型搬送ロボット「Butler」(バトラー)73台

▽電動式移動パレットラック474台

▽無人搬送車10台▽ゲートアソートシステム(GAS)15間口×14ユニット

▽システマストリーマー(SAS:高速荷合わせ装置)

▽自動包装機「I-Pack」(アイパック)2ライン

▽ボックスオンデマンドシステム(BOD)

――など。

 1台ごとにセンサーで反応するLEDラック照明を採用して省エネにも配慮した。

(鳥羽俊一)

「ロジスティクス ワンダーランド」を構成する多彩な物流機器(トラスコ中山プレスリリースより)(クリックで拡大)

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