22・5万平方メートル、スカイデッキなど働きやすさ確保に最大限配慮
三井不動産は2月13日、千葉県船橋市で2019年10月に完成した大型物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP)船橋Ⅱ」と隣接地に構えている複合共用施設「MFLP船橋・&GATE」をメディアに公開した。
同市で計3棟の大型物流施設を一体的に開発するプロジェクトの一環として建設。「船橋Ⅱ」は地上8階建て、延べ床面積は22万4834平方メートル(このうち総貸付面積は18万3638平方メートル)に及ぶ。庫内の機能強化に加えて、倉庫スペースを含む全館に空調設備を取り入れたり、屋上にスカイデッキを設けてリフレッシュできるようにしたりと、これまでの施設開発で蓄積してきた働きやすい空間整備のノウハウをふんだんに盛り込み、最大限配慮している。
一方、「&GATE」も明るい雰囲気の従業員ら向けカフェテリアや保育施設、フィットネスルーム、休憩スペースなどを整備。同社で物流施設開発を牽引する三木孝行常務執行役員ロジスティクス本部長が「全ての面で世界最高グレードの物流施設」との言葉を裏付けるような、盛りだくさんの対応となっている。
「船橋Ⅱ」の外観(三井不動産提供)
1階のフロア
トイレ前のディスプレーで個室が空いているかどうかが分かる
各階のエレベーターフロアには美しい写真
8階で水辺環境を表現
周囲を一望できるスカイテラス
デジタルサイネージで施設内を詳細に案内
「船橋Ⅱ」は既に大手スポーツ用品メーカーなどが入居、満床で稼働している。292台分のトラックバースを備え、一部は45フィートコンテナにも対応。効率的なオペレーションを展開できるよう工夫している。
さらに、最上階の8階にオフィススペースを集約し、従業員間の交流を後押しできるよう工夫。ラウンジを隣接させ、リラックスしやすくなるよう努めている。屋上のスカイテラスからは周辺の眺望を楽しむことが可能だ。他には、顔認証システムを採用するなど、セキュリティー強化にも配慮している。「船橋Ⅱ」の従業員には、近隣で三井不動産グループが運営している大型商業施設「ららぽーとTOKYO-BAY」の特別優待を準備しているという念の入れようだ。
「MFLP船橋・&GATE」は仮眠を取る休憩室などを備えているほか、トイレは入り口のディスプレーにどの個室が使用中かがひと目で分かるよう表示するといったユニークな工夫を施している。トランクルームやワイン倉庫機能を備えたストレージサービスも利用できるという。
船橋のエリアでは3棟目となる「MFLP船橋Ⅲ」(地上8階建て、26万8400平方メートル)が21年6月の完成を目指して工事中。既に賃貸スペースの半分程度で入居企業が固まっているという。周辺には地域住民も使える大型緑地を整備することも決まっており、三井不動産が「街づくり型開発」とアピールするプロジェクトは佳境を迎えようとしている。
「&GATE」のカフェテリア
スポーツジムを完備
前の広場には「&」のデザイン。目の前にはイケア店舗
(藤原秀行)