当初は100程度参加か、3月18日からは延期求める
楽天がインターネット通販サイト「楽天市場」で原則3980円以上購入した際、「送料込み」の価格と表示するよう変更する方針を示していることに関し、同社の方針に賛成する一部出店者が3月18日、東京都内で記者会見し、任意団体「楽天市場出店者 友の会」を4月にも立ち上げる方針を明らかにした。
当初は100以上の出店者で構成。楽天にさまざまな要望を伝えていくのが団体設立の目的という。会見した出店者らは、「送料込み」の料金体系に統一することでユーザーが購入しやすくなり、楽天市場の価値が向上すると歓迎。半面、楽天が計画している3月18日からの実施は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い商品の出荷を担う人手が不足していることなどを理由に、延期するよう求めた。
「送料込み」に関しては、別の一部出店者らが一方的な変更で店側の負担が増えるなどと反発、公正取引委員会も優越的な立場を利用した不当な要求に該当する疑いがあるとして、独占禁止法に基づく緊急停止命令を東京地裁に申し立てている。出店者の間でも賛否が分かれていることが浮き彫りとなった。
(藤原秀行)