四日市市の拠点活用、小ロット化など推進
三菱ケミカル物流(MCLC)と日本トランシスティは3月13日、両社が共同出資し液体化学品の荷役作業を担う「四日市ケミカルステーション」(YCS、三重県四日市市)が四日市市内に構えている拠点を活用し、化学品コンテナ輸送に関する新たなソリューションサービスを本格的に開始すると発表した。
従来はタンクヤードで常時加温していた大ロットの化学品について、YCS拠点でタンクコンテナを使い小ロット化。必要なものを必要な時に必要なタイミングで加温後、迅速に納品できる“化学品版JIT物流”をより幅広く提供する。
旧来は各地の拠点で加温した後、中部地区にタンクコンテナが運んでいた化学品を、四日市近隣の保管場所で保管できる体制を構築、JIT物流をより確実なものとしている。
中部エリアで高速道路網の整備が進み、四日市市の拠点の地理的優位性が高まったのを受け、既存の加温設備などのアセットをより有効活用して新たなソリューションにこぎ着けている。
YCSのコンテナ加温設備(三菱ケミカル物流提供)
(藤原秀行)