専用パレットに現在地把握可能なモジュール設置、紛失防止や輸送経路効率化図る
AGCは3月12日、アルプスアルパインと連携してガラス輸送用パレットにIoT(モノのインターネット)を導入、物流の効率化に向けて本格的な運用を開始したと発表した。
鉄製のリターナブルタイプのパレットは国内で流通しているもののうち、年間約1割が回収できなくなっているため、アルプスアルパイン製の物流資材管理用IoTモジュール「物流トラッカー」を採用。地図上に各パレットの現在地や移動履歴などを表示できるようにし、輸送経路の効率化とパレットの滞留・紛失防止を図る。
当初はパレット約1400台にシステムを取り付けており、22年までに対象台数を3万台まで増やす計画。日本国内にとどまらず、欧州やアジア地域への導入も進めたい考え。パレット以外のものへのシステム応用も視野に入れている。
ガラス輸送用パレット
パレットに取り付けたシステム(いずれもAGCプレスリリースより引用)
(藤原秀行)