CO2排出改善度合いを5段階評価、ロゴマークで環境配慮姿勢アピール可能に
国土交通省は3月27日、内航船の省エネ性能を客観的に評価する格付け制度の本格運用を開始すると発表した。
CO2排出量を基準値よりどの程度改善できているかを5段階で評価して星の数で表示、最も環境性能が優れている「20%以上の改善」の場合は星5つとなる。船舶の所有者や運航者、造船所、荷主企業などが国交省の海事局へ書類で申請、認められれば星付きのロゴマークを船体や名刺、企業のホームページなどに掲載できる。
内航海運も地球温暖化対策への貢献が求められており、政府の計画では内航海運のCO2排出量を2013年度から30年度にかけて157万トン減らす目標を掲げている。
内航船の環境性能を分かりやすく可視化することで、船舶の所有者や運航者、造船所などが荷主企業や消費者らへ環境配慮の取り組み姿勢をアピールしやすくなるようにし、地球温暖化対策を後押しするのが狙い。国交省は高い格付けを有している船舶や事業者を定期的に公表し、バックアップする構え。
最高評価の星5つのロゴマーク(国交省ホームページより引用)※クリックで拡大
(藤原秀行)