EC事業者向けに物流ロボットや自動梱包機など使った分だけ課金のシェアリングサービス提供

EC事業者向けに物流ロボットや自動梱包機など使った分だけ課金のシェアリングサービス提供

佐川グローバルロジ、東京・新砂の大型拠点「Xフロンティア」で開始

SGホールディングスグループで3PL事業などを手掛ける佐川グローバルロジスティクス(SGL)は3月31日、東京・南砂に展開している国内最大級の次世代型物流センター「Xフロンティア」の5階フロアを利用し、4月1日に通販事業者向けの新サービス「シームレスECプラットフォーム」を開始すると発表した。

【独自取材】大規模物流施設「Xフロンティア」、先進的ソリューション強化の拠点に

商品の入出荷作業を効率化する自動棚搬送ロボットや自動梱包機、自動倉庫などの先進機器を通販事業者間で共有し、使った分だけ課金する「シェアリング・フルフィルメントサービス」を提供し、マテハン設備導入の初期負担を大幅に軽らせるよう配慮。倉庫スペースも使用分のみ賃料を支払う仕組みとしており、事業規模に応じて適切なスペースを迅速に確保できるようサポートする。特に中小規模のEC事業者や通販に参入した事業者の利用を見込む。

ロボットは中国系メーカー、ギークプラス製の自動棚搬送ロボット「EVE」、自動梱包機はイタリア・CMCの「CartonWrap」をそれぞれ採用している。EVEは商品が収められた棚の下に潜り込んで持ち上げ、ピッキング作業のエリアまで運ぶ仕組み。

Xフロンティアは1~4階に佐川急便の大規模中継センター、5階の別フロアに国際物流を担うSGHグローバル・ジャパン(SGHGJ)の拠点がそれぞれ入り、国内・国際物流を一体的に展開する計画。佐川やSGHGJと連携して出荷の迅速化や越境EC参入などの面でも事業者を後押ししていく計画だ。

【動画】SGHDグループの次世代大型物流拠点「Xフロンティア」を公開

Xフロンティアは地上7階建て(うち倉庫部分は6階建て)、延べ床面積は17万1029平方メートル。今年1月に完成した。


「Xフロンティア」の外観

導入した「EVE」

導入した「CartonWrap」(いずれも佐川グローバルロジスティクス提供)

(藤原秀行)

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