ヤマトと佐川、長野・松本の上高地などで宅配荷物の共同配送を正式発表

ヤマトと佐川、長野・松本の上高地などで宅配荷物の共同配送を正式発表

4月16日スタート、走行距離28%・CO2排出量34%減見込む

ヤマト運輸と佐川急便は4月10日、長野県松本市の安曇上高地、安曇乗鞍、安曇白骨の各地域を対象に、宅配荷物の共同配送を同16日に始めると正式に発表した。国土交通省から長野県初の物流総合効率化法の認定を受けている。

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これまでは対象エリアへの配達と集荷、再配達は両社がそれぞれ自前でトラックや軽車両を走らせて行っていた。今後は佐川が自社の松本営業所(同県塩尻市)から2トントラックでヤマトの松本今井センター(同県松本市)に荷物を持ち込み、ヤマトが同センターで自社の取り扱い分と集約して輸配送を担うほか、集荷もヤマトが担う。佐川はヤマトが集めた荷物を松本今井センターで受け取り、発送する。

上高地は国立公園内でマイカー規制対象の道路区間があることなどから、共同配送を導入して環境面に配慮する。両社は輸配送の共同化でトラックの1日当たり合計走行距離を現状の635キロメートルから約28%減の458キロメートルに抑えられると試算。CO2排出量も年間で32・8トン(従来比34%減)カットできると見込む。ドライバーの労働負荷軽減にもつなげたい考えだ。


共同配送の流れ(両社プレスリリースより引用)※クリックで拡大

(藤原秀行)

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