5月4日に正式決定、対象は全国を維持へ
安倍晋三首相は5月1日、首相官邸で記者団に対し、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令を同6日の期限から1カ月程度延長することを同4日に正式決定する意向を示した。対象地域は全国のままとする予定。
政府は同日、新型コロナウイルスに関する専門家の会議を開催。会議のメンバーは緊急事態宣言による不要不急の外出自粛要請などが一定の効果を挙げているものの、感染者が累計で1万人を超えて医療現場の負荷も相当厳しくなっていることを踏まえ、引き続き国民の協力が必要との見解を示していた。
安倍首相は専門家会議の見解を踏まえ、記者団に対し「現在の緊急事態宣言の枠組みをおおむね1カ月程度延長することを軸に、専門家の皆さまのご意見を伺いながら、地域の感染状況に対応した対策を速やかに調整するよう(新型コロナウイルスの感染拡大防止担当の西村康稔経済財政・再生相に)指示した」と述べた。
記者団に見解を表明する安倍首相(首相官邸ホームページより引用)
(藤原秀行)