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宮城・岩沼のプロロジス開発物流施設、全焼で原型とどめず建て替え不可避に★差し替え

宮城・岩沼のプロロジス開発物流施設、全焼で原型とどめず建て替え不可避に★差し替え

2階の冷蔵室から出火?スーパーへの商品配送などに影響

※日本プロロジスリート投資法人の発表を踏まえ、本文を一部差し換えました

宮城県岩沼市の物流施設「プロロジスパーク岩沼1」で4月30日正午ごろに発生した火災は、消防により4日以上にわたって懸命の消火活動が続けられ、5月4日夕刻にようやく鎮圧された。現時点で人的被害は確認されていないが、建物は全焼しており、ほとんど原型をとどめない状態のため、物流拠点として再開するには建て替えるしかないとみられる。


激しく燃える「プロロジスパーク岩沼1」(ツイッターアカウント「コウちゃん【ドラホTV】」氏提供、5月1日朝撮影)※クリックで拡大

同施設はプロロジスが開発を手掛けて2008年10月に完成、現在はJリートの日本プロロジスリート投資法人が保有している。プロロジスなどによれば地上3階建て、延べ床面積は3万9957平方メートルで、3社と賃貸借契約を結んでおり、日本アクセスやF-LINEが物流センターとして活用している。仙台空港から約2キロメートル、仙台市中心部から約13キロメートルに位置し、東北エリア北部などをカバーする配送拠点として機能してきた。

出火原因はまだ明らかになっていないが、地元メディアの報道などによれば、施設2階の冷蔵室から出火したとみられ、保管されていた食用油などに引火して燃え広がった可能性がある。施設は食品などをメーンで取り扱っていたため、近隣のスーパーマーケットへの商品納入などに影響が出ている。日本アクセスやF-LINEは当面、代替施設で業務を続けることを余儀なくされそうだ。

日本プロロジスリート投資法人は5月5日、「現地の状況に鑑みると、誠に残念ながら本物件は全焼したものと考えられる」と説明、出火原因などが明らかになり次第、随時開示する方針を強調した。


火災前の「プロロジスパーク岩沼Ⅰ」(プロロジスウェブサイトより引用)

物流施設の火災では、17年2月にアスクルが埼玉県三芳町で個人向けインターネット通販「LOHACO(ロハコ)」の拠点として活用していた大型物流センターが10日以上にわたって鎮火せず、東京ドーム1個分の面積を焼失した件が記憶に新しい。跡地では東急不動産があらためて物流施設を建設、アスクルが新たな物流センターとして稼働させている。

アスクルの火災では、防火シャッターの一部がうまく作動せず延焼を十分に食い止められていなかったとみられることなどが明らかになり、大規模物流施設の防火規制が見直される契機となった。今回の火災でも、発生の経緯によっては再び大規模物流施設の防火対策が検討される可能性がある。

(藤原秀行)

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