新中計で明示、原料・資材の調達物流や製品の消費地在庫に活用想定
遠州トラックは5月12日、2020~22年度を対象とする新たな中期経営計画を策定したと発表した。
顧客満足度と従業員満足度がそれぞれナンバーワンの物流企業を目指すことなどを経営戦略に掲げ、達成のための事業戦略には関東~関西間でトラックドライバーが日帰り運行できる「中継輸送」を推進するほか、幹線輸送とラストワンマイル輸送を組み合わせたネットワークを拡充し、インターネット通販物流の取り扱い拡大を図ることを打ち出している。
さらに、北関東から関西に至るエリアで物流拠点を新たに設け、原料・資材の調達物流拠点や製品の消費地在庫拠点として稼働させる方針を明示。IT活用による求車業務の自動化、共同配送の拡充、メーカー拠点至近の同社施設に原料・資材を集積することによる調達物流の合理化支援なども盛り込んでいる。
最終の22年度(23年3月期)の業績数値目標として、連結営業収益(売上高に相当)を400億円(20年3月期実績340億円)、営業利益を25億2000万円(同23億4500万円)と設定。中計期間中の累積の事業投資額は161億円を見込む。ROE(自己資本利益率)は8%以上を目指す。
(藤原秀行)