コロナ感染、現状で中止・延期の開発案件なしと説明
大和ハウス工業は5月15日、インターネット経由でメディア向けの決算説明会見を開催した。
出席した芳井敬一社長は、新型コロナウイルスの感染拡大で国内外の経済が打撃を受けている現状に関連し、物流施設は外出自粛でインターネット通販の利用が増えていることなどから、今後も需要が見込めると指摘。「(事業規模を)さらに大きくしていきたい」と一段の成長達成に強い意欲を示した。
芳井社長は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で工事を一時中断した物流施設はあったものの、開発計画自体が中止・延期になった案件は現時点でないと説明。開発した物流施設の売却も予定通り進んでいると強調し、「今回コロナ感染の事態を通じて学んだのは、やはり物流施設はわれわれの大きな力になるものだということ。物流施設という分野を持っていた強みをさらに生かしたい」と述べた。
(藤原秀行)※写真は2019年11月撮影