アズワン、千葉の新センター軸とした共同配送を構想

アズワン、千葉の新センター軸とした共同配送を構想

メーカーをミルクランで集荷、荷合わせ自動化

アズワンは5月27日、2020年3月期決算説明資料を開示した。

物流機能の強化・活用として、5月に稼働を開始した千葉市の新たな物流センター「SmartDC」を活用し、医療機器などの共同配送を展開する構想を発表。「SmartDCを新機軸に業界全体の物流に貢献する」との考えを示した。

新センターは千葉市でプロロジスが開発した物流施設「プロロジスパーク千葉1」の1~2階に開設。総床面積は約5万平方メートルで、既存の東京物流センターの2倍に相当。同センターの出荷機能を移転・拡充した。

マテハン設備投資に約50億円を充て、自動搬送ロボットや配送先別自動荷合わせ機、ケース自動倉庫、AI(人工知能)搭載自動積み付け機、自動振り分け機能などを導入。出荷能力は現センターの約2倍、保管能力は1・5倍を見込む。要員は半分まで省人化が可能という。

同社は「圧倒的な在庫量を最新ロボット導入で効率運用する」と説明。医療機器などに関し、メーカーごとに各販売店へ出荷している現状を変革し、新センターからメーカーを回ってミルクラン形式で集荷、新センターに戻った後、配送先別自動荷合わせ機を駆使して迅速に仕分け、販売店を回って配送するとのイメージを描いている。


「SmartDC」の外観(アズワン資料より引用)

(藤原秀行)

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